おと絵がたりとは何?

 「おと絵がたり」は「音」「絵」「語り」が合わさったもの。オリジナルの影絵をスクリーンや
壁に映し、歌や楽器を合わせ、見て、聞いて、楽しむ昔話です。小学校でボランティアとして本の読み聞かせ
していたお母さんたちの、ふとしたアイデアから生まれ、次第に大きな活動へと育ってきました。
何よりすばらしいのは「おと絵がたり」を通して、大人も子供も昔話の世界を共有して、心を通い合わせることが
できることです。
  おと絵がたりはこうして生まれた
最初は影絵の紙芝居


2002年頃、川崎市立住吉小学校では、保護者を中心とした読書ボランティアによる活動が、
定期的に行われるようになっていました

その時に使用していた部屋が郷土資料室です。昔の生活道具や農機具などを展示している部屋で、
昔話を聞くには ぴったりの雰囲気でしたが、
少し薄暗く絵本が見えにくいという子ども達の声がありました。
 
それならば!と考え出したのが影絵の上演です。
OHPという機械を使い壁に影絵を大きく映しました。影絵は子ども達に大好評!子ども達は読書の時間に
なると、いつもの教室からワクワクしながら、やってきてくれました。

   影絵から影絵巻へそして「おと絵がたり」へ

その後、影絵を一枚づつ、映すだけでなく、住吉小学校の教務主任の先生と用務員さんの協力で
ロールフィルムに描いた作品を絵巻として、映せるようになりました。絵巻装置の心棒は忘れ物で引き取り手の
いない子どもの傘の柄とサランラップの芯でできていました。

はじめての影絵巻の作品は「じごくのそうべえ」です。
地獄に行って、仲間達と大冒険をして、この世に帰ってくるという、奇想天外な作品です。そこに、
「私が、三味線をいれましょう」とか、「効果音をいれてみよう」などと、新たな試みも加わって、影絵巻
「じごくのそうべえ」が誕生しました。子ども達には大喜び!小さな教室は笑いのうずで、もうたいへん。
読み聞かせの教室は、大人と子どもがみんなで楽しめる「シアターすみよし」の誕生となりました。

やがて、評判が大きくなって、井田小学校の「ふれあいコンサート」に出演が決まりました。
そこで、音と影絵と語りで物語を表現する、この活動に「おと絵がたり」という名前が与えられ、
小学校の わくから飛び出して、広く地域で活動を行なっていくことになりました。
これが、おと絵がたりの誕生です。


        

 おと絵がたりの成長とこれから

たくさんの喜ぶ顔やありがとうの声に励まされながら、おと絵がたりは成長していきました。作品も地域の昔話が加わり多くなりました。

「おと絵がたり」の活動の中で何よりすばらしいことは、お話の世界を通して、演じる人もお客さんも一緒に
“心のごちそう”を味わえることです。そんな中で、
みんなとても素直になってお話の伝えている命の大切さや愛の尊さをしっかり感じあうことができます。
 
観客の方から、「私たちの小学校でも始めたい」「紙芝居にして発表会をやりたい」「影絵の作り方を教えてほしい」等、うれしいご意見をいただくようになりました。


2005年くらいから、影絵や影絵巻の制作を参加者と共に行なう、ワークショップが活動に加わりました。
長いロールフィルムにテーマを決めてみんなで、いっきに描いていきます。
様々な人が、影絵巻の中で出会い、つながっていくところが、影絵制作のワークショップのすてきなところです。2011年には
東日本大震災応援影絵巻を制作し、本公演で発表しました。

メンバーは殆どが、主婦。それぞれ働きながら、忙しい子育ての合間に活動を続けています。子ども達の笑顔のために、また自分達のためにと、意欲たっぷりイキイキと輝いて。これからも皆さんとお話の世界を共有できるよう、心のごちそうを広げるために、活動を続けていきます

 制作の様子から
 おと絵がたりに使う影絵は、OHPという機械を使って壁やスクリーンに映したものです。
 透明のフィルムやシートにオペークという光をさえぎる絵の具で描いたり、黒い紙を切って置いたりして作って
います。
お話の世界がみんなに伝わり、いっしょに楽しめるように考えて、様々な場面を描いています。

 紙芝居形式の時はシートに一枚ずつ描きます。絵巻物の時は、長いお話になると30m以上もの絵を描いて
います。できあがった影絵に、語りや音楽を入れて、何度も練習しながら、「おと絵がたり」を仕上げていきます。


特別な絵の具で絵を描きます。 OHPで映写します。 なが〜い、絵巻物。

プロフィールと主な活動

            おと絵がたりの活動暦